マンションの大規模修繕とは、マンション全体や共用部分の劣化を改修するために定期的に行う工事です。
マンションに限らず建物は、時間の経過とともに劣化するため、長期間にわたる管理の上で、大規模修繕を避けては通れません。
本記事では、マンションの大規模修繕の概要と注意したいポイント、ビルの修繕との違いについて解説します。
1. マンション大規模修繕とは
マンション大規模修繕とは、マンション全体や共有部分の老朽化、劣化を改修するための大規模な工事のことです。マンションに限らず建物は時間の経過とともに劣化します。劣化を放置したままでいると想定外の事故につながる可能性もあるため、入居者が安全に住めるように、老朽化や劣化をしたマンションは、約15年前後に一度のペースで大規模修繕をしなければなりません。
入居者の安全を確保するためにも、満足度向上によって長く住み続けてもらうためにも、適切なタイミングでマンションの大規模修繕を実施しましょう。
2. マンション大規模修繕の注意ポイント
マンション大規模修繕は、マンション管理をする上で必ず行わなければなりませんが、実施する際の注意点がいくつかあります。
ここでは、マンション大規模修繕の際に特に注意するべきポイントを2つ紹介します。
2.1 修繕計画の策定
大規模修繕にあたっては、修繕計画をしっかりと策定することが重要です。修繕すべき箇所や修繕方法、工期、予算などを明確に定め、専門の建築士や管理会社の協力を得ながら進める必要があります。
2.2 信頼できる業者の選定
マンションの大規模修繕は多額の費用と長期間の工期が必要です。しかし、場合によっては手抜き工事が発生したり、費用が適切な額よりも高かったりなどさまざまな問題が発生する可能性があります。そのため、信頼できる業者を選定することが重要です。
依頼先の実績や評判、技術力や価格などを総合的に考慮して、依頼先を選定しましょう。
3. マンション大規模修繕の費用について
マンションの大規模修繕をする上で、費用を気にすることは多いでしょう。なぜなら、工事の規模が大きい分、当然多くの費用が掛かるためです。
そもそもマンションの大規模修繕とは、以下のような住民全体に関わる修繕工事を行うことを指します。
- 屋根・屋上の防水工事
- 外壁補修
- 外壁タイル補修
- 外構(エクステリア)補修
- 天井(軒天)補修
- 床工事
- 排水管の更生や更新
大規模修繕では住民の生活を止めてしまう恐れがあるため、住民とトラブルにならないように事前に告知や説明を行うなどの注意が必要です。排水管の更生や更新の場合、工事中は水が使えなくなるほか、排水管を掘り起こすため一部の道が使用できなくなります。
以下では、マンション大規模修繕にかかる費用の目安についてご紹介します。
3.1 費用の見積もりと予算計画
マンション大規模修繕の費用は、修繕内容や規模、工期などによって異なります。例として排水管の修繕をする場合をご紹介します。工事内容やマンションの規模、配管の現状などによって大きく異なりますが、100戸規模のマンションで共用部分の排管を交換する場合、約8,000万~2億4,000万円程度が目安です。
費用だけでなく、工事規模も大きくなるため、計画段階で専任の建築士や業者とのすり合わせを十分にとる必要があります。また、前述した通り工事中は住民の生活を止めることになるため、配管の交換対象となる各世帯全ての同意を、事前に得る必要があります。
3.2 積立金やローンの活用
マンションの大規模修繕には多額の費用がかかるため、修繕積立金がなければとても賄いきれないでしょう。
修繕積立金を活用するためには、住民の積極的な協力や管理組合の適切な運営が求められます。住民の理解を得て、修繕積立金を集めましょう。
また、修繕費用の一部をローンで賄う場合もあります。大阪市の場合、金融機関や公的機関の支援制度を活用することができるため、修繕費が足りない場合は、こちらも活用することがおすすめです。
ビルの大規模修繕との違い
マンションを管理する上では、定期的な大規模修繕が義務付けられていますが、ビルの管理時には特に義務付けられていません。そのため、ビルの場合は現状のビルの様子をみてオーナー判断で大規模修繕を行います。
一見、安全性に問題があるように見えますが、ビルでは多くの場合、中・長期修繕計画が策定されています。なぜなら、ビルの老朽化や劣化が原因でトラブルが発生し、テナントに影響を及ぼしてしまった場合、その責任はビルオーナーが負わなければならないためです。
このように、マンションとビルでは、周期が定められているか否かという違いこそあるものの、多くの場合どちらも一定期間ごとに大規模修繕が行われます。
大阪市の事例
和光ホームズでは、これまで多くのリフォームやリノベーションを担当しました。ここでは、マンションリノベーションの事例を紹介します。
築33年のマンションを全面改装とタイミングを同じくして実施した、一室のリノベーションの事例では、ボロボロだったリビングと洋室の改装、和室にクローゼットと床の間の追加など、全面を修繕しました。マンションの構造を生かしつつ、より快適に暮らせる住宅になりました。
このように、弊社では大規模修繕に合わせた各部屋のリノベーションにも対応しています。
まとめ
和光ホームズ株式会社では、マンション・戸建て問わず大阪のあらゆる住宅の新築、リフォーム、リノベーションをしています。創業40年を超える実績で、お客様の理想を形とした住宅作りをご提案致します。
大阪でのマンション大規模修繕をはじめとする新築、リフォーム、リノベーションは和光ホームズにお任せください。
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